預貯金集金人の業務をしていると、お客さまの琴線に触れてしまうことがあります。また、理不尽に怒りをあらわにされることもあります。ボクぐらいの年齢になると、あまりお客さまを怒らせることはないのですが…(お客さまがほぼボクより年下に…)、同僚であったり、部下であったりが、お客さまをおこらせて謝罪に同行することはしばしばあります。本部からの納得がいかない指示を仕方がなく伝え、交渉しなければいけないこともあります。
■ お詫びの言葉
お詫びの仕方やマナーが悪いと、さらに相手を怒らせてしまうことになります。
「この度は本当に申し訳ありませんでした。」「ご要望に沿えず、申し訳ありません。」
と、お詫びの気持ちをしっかりと伝えます。
■ 菓子折り
誠意ある姿勢を見せるために、菓子折りを渡すことが多いと思います。次につながるように菓子折りのマナーやタイミングに注意したいものです。
(菓子折り)熨斗(のし)はどうする?予算はいくらぐらい?どんなものが好まれるのか?どのタイミング渡すのか?渡すときのマナーは?
│ 熨斗(のし)はどうする?
お詫びの品には、かけ紙はつけず、店舗の包装紙のみや無地にするのが無難です。熨斗はお祝いを連想させるため、よく思われないこともあります。
│ 予算はいくらぐらい?
職場の近くにある洋菓子屋さんや和菓子屋さんのショーケースには2,000円から3,000円のラインナップが中心でしたので、最近の相場であると思われます。
お詫びの程度によりますが、あまりに高価なものは、「物で解決しようとしている」と感じる方もいるため注意が必要です。
ネットでは、5,000円から10,000円と検索結果がでますが、東京などの都会はそのぐらいが相場なのでしょうか?もしくは、よほどの失態をしてしまう方が多いのでしょうか?
│ どんなものが好まれるか?
個別包装のお菓子や、保存期間が長い商品を選ぶのがおすすめです。また、地元で有名なお店やだれでも知っているブランドもおすすめです。
焼き菓子(特に、フィナンシェ…)フィナンシェはフランス語で【金融】という意味があります。そういわれると、形が金塊に似ているような気がします。預貯金集金人にピッタリな菓子折りです。
ネット検索すると、「事態を重く受け止めています。」という意味をこめて、重みのある菓子折りを選ぶことが推奨されているようです。重みのあるお菓子というと、羊羹、ゼリー、カステラ、バームクーヘンなどでしょうか?
│ どのタイミング渡すのか?
お詫びの言葉を述べたあと、相手が謝罪を受け入れてくれたことを確認してから渡すとよいです。
あまり早く渡すと、「物で解決しようとしている」と感じる方もいるため注意が必要です。
渡すときにもお詫びの言葉と気持ちをしっかりと伝えます。
│ 渡すときのマナーは?
手提げ袋に菓子折りを入れている場合は、手提げ袋からだして渡すとよいです。また、複数人でお詫び訪問をする場合は、上席から渡すほうがよいです。
■ まとめ
なぜそのぐらいのことでと思うこともありますが、怒らせたら負けです。きっちりとお詫びを伝え、理解を得てから、菓子折りを渡します。怒りをあらわにされた方もきっと、大人げなかったと後悔していることだと思います。
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誠意をみせることが大事だと思う、黒豆柴でした。