黒豆柴の脳内会議

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【集金人の話】運転資金はなぜ必要なの?

大手さんには敵わないと思う、黒豆柴です🍀

大手の金融機関が運転資金を支援したあとの見返りで、顧客を関連会社に誘導し、資金の一部を株や投資信託に投資させて、手数料を稼いでいるらしい。チラッとお客さんにボヤかれましたが、購入することを決めたのは、お客さん自身だし、値上がり益を期待している気配もあったため、何も言いませんでした。

■ 運転資金とは?

運転資金とは、事業を行っていくうえでの必要な資金のことです。日本の商取引は「掛取引」が一般的であります。「掛取引」とは、締め日を決めて一定期間後にまとめて入金される取引方法です。掛取引における資金の流れは、以下のようになります。

(掛取引の資金サイクル)①買掛金の発生(材料や在庫の仕入れ)②売掛金の発生(販売代金が売掛金として計上)③買掛金の支払い④売掛金の入金

時間が左から右に流れるように図示すると、次のようになります。

支払から入金までに資金が不足する期間が生じます。これが運転資金です。例えば、仕入れから販売まで15日間だとすると、在庫期間は15日です。仕入れから支払いまでを30日とすると買掛金期間は30日です。販売から入金になるまでが60日と約束すると、売掛金期間は60日となります。運転資金は、上と下の差引きで求めることができ、45日となります。手元に十分な資金があれば問題ないのですが、資金が不足する場合は、借入で調達するなどの手段で資金を補います。

運転資金 = 売掛金 + 在庫 - 買掛金

もう少し一般的な言葉で表現を書き換えると次のようになります。

経常運転資金 = 売掛債権 + 棚卸資産 - 仕入債務

■ まとめ

日本の商売が掛取り引きであるため、運転資金が必要になります。支払い先行で入金が遅延すると、多くの運転資金がひつようになります。時間の流れをイメージすると理解が進むと思います。

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世の中の情勢が不安定であり、先が予想ができません。流動性に不安を抱え、政府系金融機関、保証協会等から運転資金を調達している企業も多い。必要な企業に必要な資金が行き渡ることを願う、黒豆柴でした🍀