預貯金集金人は、粉飾決算を見抜くことも仕事になります。ボク「たった一つの真実見抜く、見た目はおっさん、中身はこども、その名は預貯金集金人いかたん!」…はい、最近は、粉飾決算という言葉は死語に近いようですが、信頼関係を壊さないためにも絶対にしてはいけません。
■ 売上原価
売上原価とは、売れた商品の仕入れや製造にかかった費用です。
例)期首商品棚卸高 3,000円当期の仕入
12,000円期末商品棚卸高 6,000円
この場合の売上原価は9,000円になります。
■ 期末の商品棚卸高を水増しすると?
商品有高帳を人為的に操作して、実際よりも期末在庫が多いことにすると、費用を少なく計上できる。
例)期首商品棚卸高 3,000円当期の仕入 12,000円期末商品棚卸高 6,000円 操作⇒ 12,000円
この場合の売上原価は、3,000円になります。売上原価が少なくなると、当然ですが、売上総利益が多くなり、最終的な利益が増えます。
■ 翌期以降はどうなる?
水増しした場合は、当然ですが翌期の期首棚卸高が増加します。
例)本来なら…期首商品棚卸高 6,000円当期の仕入 15,000円期末商品棚卸高 8,000円この場合の売上原価は 13,000円になります。
例)操作したせいで…期首商品棚卸高 12,000円 …操作した当期の仕入 15,000円期末商品棚卸高 8,000円この場合の売上原価は 19,000円になります。
売上原価が増えると、当然ですが、売上総利益が少なくなり、最終的な利益が減ります。
でも、利益をあげたい!どうするか?
また、期末の商品棚卸を操作する!
この負の繰り返しから、在庫が架空に計上されていきます。
※ あくまでも個人の感想です。
■ まとめ
以前は、赤字を計上すると融資を打ち切られるみたいな恐怖心から、粉飾決算があったようですが、今は在庫を高く評価するような分かりやすい粉飾はなくなったと思います。ただ、在庫を適当に管理していると、いらぬ疑いをかけられると思います。棚卸は正確に計上したいものです。
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在庫は持たないほうが費用もかからないし、リスクも軽減されると思う、黒豆柴でした🍀