黒豆柴の脳内会議

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【趣味の話】注目度の高い論文数で世界第9位から第10位になった話。

日本の分野別の論文数、注目度の高い論文数の状況を詳細に分析すると、臨床医学、環境・地球科学の論文数が増加する一方で、物理学、材料科学、化学の論文数が減少しています。

2021年8月10日(火)科学技術・学術政策研究所(NISTEP)では、「科学技術指標2021」と「科学研究のベンチマーキング2021」を取りまとめました。

転載:科学技術・学術政策研究所(NISTEP)

■ NISTEP(ナイステップ)とは?

文部科学省 科学技術・学術政策研究所(NISTEP)は、国の科学技術政策立案プロセスの一翼を担うために設置された国家行政組織法に基づく文部科学省直轄の国立試験研究機関です。

■ 科学技術指標2021

科学技術指標2021における、主要な指標を見ると、日本については研究開発費、研究者数は共に主要国(日米独仏英中韓の7か国)中第3位、論文数(分数カウント法)は世界第4位、パテントファミリー(2か国以上への特許出願)数では世界第1位です。これらは昨年と同じ順位です。

研究開発費、研究者数においては、米国、中国に次いでいます。また、論文数においては、中国、米国、ドイツに次いでおり、特に問題ないような気がします。

■ 注目度の高い論文数では世界第9位から第10位

注目度の高い論文数(Top10%補正論文)では世界第9位から第10位となりました。

各新聞社が注目していたのは、注目度の高い論文数、つまり、研究にどれだけ引用されていたかという指標です。

研究、論文には流行りがあるため、それほど重要視しなくてもと思っていましたが、だれもが引用したくなる研究、正確なデータは今後の研究者にも引き継がれていき、後輩研究者を育てるうえでも重要なのだとも思います。

■ まとめ

各新聞社ともに日本の研究開発費、技術力を不安に感じているようです。注目度の高い論文の順位よりも物理学、材料科学、化学の論文数が減少しているところに不安を感じます。

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新技術、未来のためにも物理・化学分野に頑張って欲しいと思う、黒豆柴でした。